パワーポイントで発表用のスライドを作るのは、内容を調べたり構成を考えたり、デザインを工夫したりと、いろいろと時間がかかります。でも、最近ではAIを活用することで、もっと簡単に、しかも見やすく仕上げることができるようになってきました。
なかでも「ChatGPT」を使えば、スライドの構成や文章を短時間で作成でき、難しい操作を覚える必要もありません。まるで会話をするように使えるのが大きな魅力です。
この記事では、ChatGPTを活用してパワーポイントを作るための5つの方法を、やさしく解説していきます。AIへの指示の出し方のコツや、最後に人間の手で調整するポイントも紹介します。
ChatGPTに話しかけるだけでスライドの流れを作る方法
最初におすすめなのが、ChatGPTに相談しながらスライドの流れを決める方法です。
まず、自分が発表したいテーマ(例:地球温暖化、将来の夢など)を決めます。次に、発表の相手(クラスメイトや先生)や、伝えたいポイントを考えましょう。
その上で「スライドは5枚で、それぞれのタイトルとポイントを考えてください」と伝えると、ChatGPTが全体の構成を考えてくれます。
続けて、「各スライドにどんな内容を入れたらよいか教えてください」と頼むと、短い説明や箇条書きで答えてくれます。これをPowerPointにコピー&ペーストすれば、スライドの下書きがすぐに完成します。
VBAマクロでスライドを自動で作る(ちょっと上級)
パソコンの操作が得意な人や、少しレベルアップしたい人は、VBAマクロを使ってスライドを自動作成する方法もあります。
たとえば「この内容で10枚のスライドを自動で作るコードを作って」とChatGPTにお願いすると、実行できるコードを出してくれます。それをPowerPointの「開発」タブで実行すれば、一瞬でスライドが作られます。
この方法では、毎回同じようなスライドを作るときに便利です。ただし「開発」タブの表示やコードの貼り付けなど、最初は少し操作が難しいかもしれません。図解やチュートリアル動画を参考にすると、よりスムーズに使えるようになります。
AIツールやアプリを使ってスライドをもっとおしゃれに
ChatGPT以外にも、プレゼン専用のAIツールを使うと、デザイン性の高いスライドが簡単に作れます。
たとえば、「Gamma」や「Tome」は、入力した文章をもとに画像やレイアウトを自動で作成してくれます。アニメーションを付けられるものもあり、見た目がぐっと良くなります。
日本語対応の「Illsil」は、豊富なテンプレートと操作のしやすさで人気です。自分でデザインを考えるのが苦手でも安心して使えます。
多くのAIツールには無料プランがありますが、機能に制限がある場合もあるので、必要な機能を使えるかチェックしてから選ぶと良いでしょう。
Microsoft CopilotでWordからスライドを作る方法
Microsoft 365を使っている人には、「Copilot(コパイロット)」もおすすめです。
このツールは、Wordで書いた内容をもとに自動でスライドに変換してくれます。たとえば、レポートを書いたあとに「この内容をプレゼンにしたい」と思ったら、Copilotでスムーズに変換できます。
さらに、予定表やメールとも連動して、「このトピックも入れてみませんか?」と提案してくれる機能もあります。
部活の報告会や卒業制作、学校行事での発表など、さまざまな場面で役立つツールです。
ChatGPTにわかりやすくお願いするコツ(プロンプトの作り方)
AIをうまく使うには、お願いの仕方=「プロンプト」が重要です。
「スライド作って」だけではなく、「〇〇について、5枚のスライドに分けて、それぞれのタイトルとポイントを考えてください」と具体的に伝えると、わかりやすい結果が得られます。
さらに、「あなたはプロの発表者です」と役割を設定すると、より専門的な提案になります。
「各スライドには3つのポイント」「1項目は15文字以内」などのルールもつけておくと、実際のスライドで使いやすくなります。
こうした工夫をすることで、ChatGPTをより自分好みに活用できます。
最後は人の目でチェックしよう!
AIが作ったスライドは便利ですが、使う前に自分で見直すことがとても大切です。
内容がわかりやすいか、色や文字の見え方に問題がないか、文章が自然につながっているかなどを確認しましょう。
PowerPointには「デザイナー機能」があり、自動でバランスの良いレイアウトにしてくれます。初心者にもおすすめです。
また、自分の体験談やイラスト、写真を加えると、よりオリジナルで印象に残るスライドになります。
まとめ:ChatGPT パワポ作成方法をうまく使って時間短縮しよう!
「ChatGPT パワポ作成方法」を使えば、発表用のスライドをかんたんに、しかもスピーディーに作ることができます。準備の時間を減らし、内容の充実に力を入れられます。
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ChatGPTに相談しながらスライドを作る:構成や要点を会話形式で整理できる
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VBAでスライド作りを自動化する:繰り返し作業を効率化できる
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おしゃれなAIツールで見た目を整える:デザインに自信がなくても安心
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Microsoft CopilotでWordから変換する:文章からスライドを一気に作れる
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プロンプトを工夫してAIの精度を上げる:お願いの仕方で結果が変わる
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最後は自分の目と手でしっかり仕上げる:説得力のあるスライドにするために必要
このように、AIと人がそれぞれの得意なことを組み合わせて使うことで、短時間でも質の高いスライドが作れます。学校の発表やイベント、研究発表など、いろいろな場面でぜひ試してみてくださいね!
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