最近、AIアシスタント「Copilot」を使っていると、「音声で質問しても何も返ってこない」「マイクが認識されない」といったトラブルが起こることがあります。こうした問題は、設定のミスや、使っているアプリやデバイスの状態によって起こることが多いです。このブログでは、Copilotのタイプごとに、音声入力が使えない原因とその解決方法をくわしく紹介します。
GitHub Copilotで音声が使えないときのチェックポイントと対応策
GitHub Copilotを使っているときに音声入力をしたいなら、「VS Code Speech」という拡張機能を使う必要があります。この拡張機能を入れることで、Visual Studio Codeの中でマイクを使ってコードの説明をしたり、指示を出すことができるようになります。
でも、以下のような理由で音声入力が使えないことがあります。
-
拡張機能がそもそもインストールされていない
-
拡張機能の設定で、日本語(ja-JP)が選ばれていない
-
拡張機能のバージョンに不具合がある(例:最新バージョンで音声認識が止まる)
-
パソコン側でマイクへのアクセスがブロックされている
このようなときには、まず「VS Code Speech」をインストールして、設定画面で使用言語を「ja-JP」にします。そして、パソコンの設定でマイクが有効になっているかを確認します。拡張機能がうまく動かない場合は、古い安定バージョンに切り替えてみることも大切です。実際に、最新のバージョンでは不具合が出ているという報告もあるので注意が必要です。
WordやTeamsなどMicrosoft 365で音声入力ができない理由と代替方法
Microsoft 365(WordやOutlook、Teamsなど)で使えるCopilotには、まだ音声入力の機能が付いていません。つまり、画面にマイクのアイコンが出てこなかったり、話しかけても反応しないのは、「機能がないから」というのが理由です。
たとえば、Wordに「こんにちは、日記を書いて」と話しても、それだけでは文章は書き出されません。もし声で文字を入力したい場合は、Windowsにある「音声認識」や「ディクテーション」という機能を使うと良いです。これはWindowsが標準で持っている機能なので、マイクが使える状態なら誰でも利用できます。
また、どうしても音声でCopilotに話しかけたいという場合は、Wordの中ではなく、EdgeブラウザやWindowsのCopilotアプリを使うことで、音声入力に対応させることができます。
EdgeブラウザのCopilotで音声が使えない場合の原因と確認方法
Edgeブラウザには、右上にCopilotボタンがあり、それをクリックするとチャット画面が開きます。このチャットにはマイクアイコンもついていて、クリックすれば話しかけて質問できます。Copilotは日本語にも対応しているので、日本語で話しかけても大丈夫です。
でも、音声入力がうまくいかないときは次のような原因が考えられます。
-
Edgeの設定でマイクが許可されていない(マイク使用を「ブロック」にしている)
-
マイクがミュート(音を拾わない状態)になっている
-
パソコンのシステム設定でマイクが無効になっている
-
インターネットやCopilotのサービスが一時的に調子が悪い
これらのチェックポイントを見直すだけで、音声入力ができるようになることがあります。Edgeの「設定 > プライバシーとサービス > サイトのアクセス権 > マイク」から、Copilotがマイクにアクセスできるように設定を見直しましょう。もしマイクアイコンを押しても反応がない場合は、別のデバイス(スマホやタブレット)でも試してみるとよいです。
マイクがうまく動かないときの共通チェックリスト
どのCopilotを使っていても、マイクが反応しないときに見直すべきポイントはほぼ共通しています。以下をひとつひとつ確認しましょう。
-
マイクがパソコンやスマホにしっかりつながっているか(Bluetoothなども含む)
-
パソコンやスマホの「設定」でマイクが有効(オン)になっているか
-
使用しているアプリやブラウザでマイクの使用が許可されているか
-
複数マイクがある場合、使いたいマイクが正しく選ばれているか
これらの設定を見直すだけで、マイクの音声入力がすぐに使えるようになるケースも少なくありません。少し面倒に見えるかもしれませんが、トラブル解決にはとても重要な手順です。
それでも解決できないときの追加対処法
上の方法をすべて試しても、まだ音声入力が使えない場合は、次のような方法を追加で試してみてください。
-
該当アプリや拡張機能を一度アンインストールして、もう一度入れ直す
-
ブラウザのキャッシュや履歴を削除してみる
-
Edgeやパソコン自体を最新のバージョンに更新する
-
ほかのパソコンやスマートフォンで同じことを試してみる
-
利用する時間を変えてみる(夜や休日は混雑で動作が遅くなることも)
特に多くの人が使う時間帯では、Copilotの音声サービス自体が一時的に使えなくなることがあります。その場合は、焦らずにしばらく待ってから、もう一度試してみるのがおすすめです。
まとめ
「copilot 音声 入力 できない」といった問題は、設定の見落としや機能の非対応、サービスの一時的な不調など、さまざまな理由で起きることがあります。でも、この記事で紹介したポイントを順番にチェックしていけば、多くのケースで解決することができます。
これからもCopilotは進化して、もっと便利に、もっと多くのデバイスで音声入力が使えるようになるはずです。困ったときにはあきらめずに、まずは設定や使い方を見直して、落ち着いて対処してみてください。
コメント