NotebookLMってなに?どう使うの?
NotebookLMはGoogleが作ったAIツールで、学校のレポート作成や調べ物に役立つアプリのようなものです。自分で用意したPDFやドキュメントなどの「資料」を読み込ませると、それに基づいて答えたり説明したりしてくれます。
ネット全体から情報を集める他のAIとは違って、自分のアップロードした資料だけを使って答えるので、内容がしっかりしていて、どこからの情報かもすぐに確認できます。たとえば、歴史の授業で教科書を読み込ませて、「この時代に起きたことをまとめて」と聞けば、資料にそった形で答えてくれるのです。
勉強の手助けだけでなく、社会で働く大人たちが会議資料を整理したり、文章のポイントをまとめたりするのにも使われています。ただし、大事な情報(たとえば会社の秘密や個人情報など)を扱うには、使い方に注意が必要です。
NotebookLMには3つの使い方(プラン)があるよ
NotebookLMには「Standard」「Plus」「Enterprise」という3つの使い方のレベル(=ティア)があります。使える機能や安全性がそれぞれ違います。
- Standard(スタンダード)
誰でも無料で使えるプランです。GoogleアカウントがあればOK。でも、このプランでは、あなたがAIに送った資料や質問が、Googleのスタッフに見られる可能性があります。たとえば、何か問題が起きてGoogleに報告したときなどです。だから、大切な情報や人に見られたくないことは使わないようにしましょう。 - Plus(プラス)
Google Workspaceという仕事用のアカウントを持っている人向けの有料プランです。このプランでは、あなたの質問や資料は人に見られることはなく、AIの学習にも使われません。容量や機能も増えるので、安心して仕事やチームの作業に使えるレベルです。 - Enterprise(エンタープライズ)
一番セキュリティが強いプランです。会社やお店など、特に守らないといけない大事なデータを扱う人向けです。自分たちのルールでアクセスを管理したり、データを自分たちで鍵をかけて守ることができます。病院や銀行など、情報の漏れが絶対に許されない場所ではこのプランを使います。
NotebookLMを使うときの注意点って?
NotebookLMはとても便利なAIツールですが、間違って使うと情報が漏れてしまうこともあります。
たとえば、いくつかの普通の資料を読み込ませただけなのに、AIが「この会社はこういう新しい商品を作ろうとしてるんじゃない?」と予想してしまうこともあります。これはAIの頭の良さでもありますが、秘密にしたいことまで予測されてしまうかもしれないという危険もあるのです。
さらに、Standardプランでは、Googleの人が資料を見られる場合もあります。誰かに見られたくないような大切なことは、Standardプランでは使わないようにしましょう。
Enterpriseプランを使えば、こうしたリスクを下げる仕組みがたくさんあります。たとえば、自分たちのネットワークの中だけで使えるようにしたり、データに特別な鍵をかけて守ったりできます。
安全に使うために企業ができる工夫
企業がNotebookLMを安全に使うためには、使う前にいくつかのことを決めておく必要があります。
たとえば、どんな情報をどのプランで使うか、社内でルールを作ります。みんなが使いやすくて便利でも、秘密のプロジェクトに関する文書などは、一番安全なEnterpriseプランでしか使えないようにするといった決まりが大切です。
また、AIが出してきた答えをそのまま信じるのではなく、どの資料を元に言っているのか確認するような習慣も大事です。
Enterpriseプランでは、誰が何のノートを見られるかを細かく決めることができます。社員が必要なところだけ見られるように設定したり、外部の人には見せないようにすることで、情報漏洩を防げます。
NotebookLMの安全性は使う人にも責任がある
NotebookLMはGoogleが作っているので、基本の仕組みはしっかりしています。でも、どのプランを選ぶか、どう設定して使うかは利用する人や会社が決めなければいけません。
Enterpriseプランでは、たくさんのセキュリティ機能がありますが、それらは使う側が正しく設定しないと効果がありません。たとえば、「誰が見られるか」「どこで使えるか」「どの鍵で守るか」といった細かい部分を、自分たちでしっかり決めることが必要です。
Googleは「安全に使える道具」を提供してくれますが、「どう使うか」を決めて実行するのは使う人たちの責任なのです。
まとめ:NotebookLMを正しく使えば、便利で安心なパートナーになる
NotebookLMは、勉強にも仕事にも使えるとても便利なAIツールです。資料を読み取ってまとめてくれたり、ポイントを整理してくれたりします。
でも、大切な情報を扱うなら、「どのプランを使うか」「誰が見られるようにするか」「AIの答えをどうチェックするか」などをしっかり決めておくことが大切です。
間違った使い方をすると、情報が漏れたり、間違った内容を信じてしまったりするかもしれません。逆に、きちんと準備して使えば、とても信頼できるパートナーになります。
AIとの付き合い方をしっかり学んで、安全で賢い使い方を身につけていきましょう。NotebookLMは、その第一歩にぴったりのツールです。
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