Copilotの履歴が見れない?
最近、いろいろなアプリで「Copilot」というAIを見たことがある人も多いと思います。でも、「前に話した内容が残ってない」「履歴がどこにあるかわからない」などの声もたくさん聞こえてきます。これは使っている人が間違っているのではなく、そもそもCopilotという仕組み自体が少しややこしくなっているのです。
この記事では、「Copilotの履歴が見れない」という問題について、わかりやすく説明していきます。どうしてそうなるのか?どんな対策をすればいいのか?一緒に見ていきましょう。
実はCopilotにはいろいろな種類がある
「Copilot」と聞くと、ひとつのAIのように思うかもしれませんが、実は次のように3つの種類があります。
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Microsoft Copilot(普通の人がWebサイトやアプリで使う)
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Microsoft 365 Copilot(企業や学校などが使う)
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GitHub Copilot(プログラマーが使う)
それぞれ使い方や画面、履歴の残し方も違います。なので「Aでは履歴があるのにBではない」といったことが起きて、「履歴が見れない!」と困ってしまうのです。
使い方がコロコロ変わる!UI(ユーザー画面)がわかりにくい
Microsoft Copilotでは、画面の見た目やボタンの場所がよく変わります。昨日あったボタンが今日は消えていた、なんてこともあります。
たとえば、Web版のCopilotでは、左下のアイコンを押してホームに戻ると、やっと履歴を見るアイコンが出てくることがあります。この操作、初めての人にはわかりづらいですよね。
スマホのアプリも同じように、履歴を見るにはメニューを何回か開かないとたどり着けないことがあります。見つからない=ない、と思ってしまうのも仕方ありません。
会社や学校向けのCopilotでは、わざと履歴が残らないことも
Microsoft 365 Copilotは、会社や学校などの組織が使うものです。情報を守るために、わざと履歴が残らない設定になっていることもあります。
たとえば、「商用データ保護」という仕組みがオンになっていると、Copilotの会話が自動的に消えるようになっています。これは「バグ」ではなく、あえてそうしているのです。
また、WordやPowerPointなどでCopilotを使うと、アプリを閉じたときに履歴がリセットされてしまいます。毎回新しく始めないといけないので、「前の続きができない!」と感じるのも無理はありません。
プログラマー用Copilotはプロジェクトごとに履歴が変わる
GitHub Copilotは、コードを書くときに使うAIです。こちらでは、作業している「プロジェクト」や「フォルダー」ごとに履歴が管理されていて、別のプロジェクトを開くと履歴はリセットされたように見えます。
また、VS Code(コードを書くアプリ)のバグやクラッシュで履歴が消えてしまうこともあります。でも、履歴ファイルはパソコンの中に残っているので、知識があれば手動で復元することもできます。
大事な会話は自分で保存しよう!
Copilotを使っていて、「このやりとり、あとで見返したいな」と思ったら、自分で保存しておくのがベストです。どのタイプのCopilotも、履歴が急に消えてしまうことがあります。
保存の方法はそれぞれ違います。
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Microsoft Copilot(Web) → チャットのメニューからWordやPDFで保存
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Microsoft プライバシーダッシュボード → 履歴をCSV形式でダウンロード
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GitHub Copilot(VS Code) → コマンドで履歴をJSONファイルにエクスポート
定期的に保存しておけば、消えてしまっても安心ですね。
今は履歴じゃなくて「記憶」を目指している
実はMicrosoftは、履歴をただ残すのではなく、AIがユーザーのことを覚えておいて、より自然に助けてくれる「エージェントメモリ」という仕組みを目指しています。
これは、たとえば「この人はいつも英語の文を添削してほしがるな」と覚えて、次からは自動で提案してくれるようなイメージです。
この大きな変化の途中にいるから、履歴の扱いが中途半端に見えたり、うまく使えなかったりすることがあるのです。
今すぐできるCopilotとの上手な付き合い方
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履歴はいつも残るわけじゃないと知っておく
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大事なやりとりは定期的に保存する
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自分が使っているCopilotの種類を知る
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イライラせず、AIの進化の途中だと理解する
まとめ:履歴がないのはミスじゃない、未来への一歩
「Copilot 履歴 見れない」という問題は、AIがどんどん進化している途中にある「変化のサイン」です。使う人からすると不便なことも多いですが、それはよりよいAI体験への過程でもあります。
これからのCopilotは、ただのチャットではなく、あなたのことを理解して助けてくれる「相棒」になろうとしています。その未来に向けて、今のうちから正しく使い方を理解しておきましょう。
困ったときは、保存する。わからないときは、落ち着いて探す。それだけでも、Copilotとの付き合いがぐんと楽になりますよ。
未来のAIと上手に付き合えるように、今から準備していきましょう!
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