Googleが作った「Gemini（ジェミニ）」というAIは、とても頭のいいコンピュータプログラムです。話しかけると答えてくれたり、文章や画像を作ってくれたり、いろんなことができます。とても便利な道具ですが、使うときには少し気をつけないといけないことがあります。それが「個人情報（こじんじょうほう）」の問題です。
この記事では、AIやパソコンにあまり詳しくない初心者の方にもわかるように、「Geminiと個人情報」の関係や注意点、安心して使う方法をやさしく説明していきます。
Geminiってなに？どうして個人情報が関係するの？
Geminiは、Googleが作った最新のAIです。質問に答えたり、お願いしたことをやってくれたりする、とても便利な道具です。でも、Geminiが正しく動くためには、私たちが入力する情報を使う必要があります。
たとえば、あなたがGeminiに「近くのレストランを教えて」と聞くと、Geminiはあなたの今いる場所（位置情報）を参考にして答えるかもしれません。また、何を聞いたのか、どんな話をしたのかも覚えて、より良い答えを出せるようにします。
そのため、あなたの名前や住所、考えごとなど、大切な情報がGeminiに伝わる可能性があります。だからこそ「どんな情報を入力するか」に注意が必要なんです。
Geminiには3つの使い方がある
Geminiの使い方には、大きく分けて3つのタイプがあります。それぞれ、情報の扱い方が違います。
● 無料で使えるタイプ（Gemini Apps）
スマートフォンやパソコンで、無料で使えるGeminiでは、あなたが入力した情報がGoogleのAIをもっとかしこくするために使われることがあります。しかも、人がその内容を見ることもあるので、秘密の話や個人情報は入力しない方が安心です。
● お金を払って使うタイプ（Gemini Advancedなど）
お金を払って使う有料版では、あなたの情報がAIの学習に使われないようになっています。プライバシーがより守られているので、安心して使えます。使い方も細かく設定できるのが特徴です。
● 学校や会社で使うタイプ（Google Workspace版）
学校や会社で使われるGeminiでは、会話の内容は保存されず、その場だけで使われます。終わったらすぐに消され、人に見られることもありません。大事な仕事の話や個人の情報も安心して扱えるようになっています。
自分でできるプライバシーの守り方
Geminiには、自分で情報の使い方を決められる設定がいくつかあります。
たとえば、「Geminiアプリのアクティビティ」をオフにすれば、あなたとGeminiの会話が保存されなくなります。また、保存したデータを自動で消す期間（3ヶ月、18ヶ月、36ヶ月）を選ぶこともできます。
さらに、正確な位置情報を使うか、おおよその場所だけにするかも選べます。位置情報をオフにすれば、自分がどこにいるかをGeminiに教えずにすみます。
ただし、設定をオフにしても短い時間はデータが残ることがあるので、気をつけて使うことが大切です。
学校や会社ではルールを決めて使おう
学校や会社でGeminiを使うときは、「どんなことを入力していいのか」「どこまで使っていいのか」などのルールをあらかじめ決めておくと安心です。
また、コンピューターを管理する人が、誰がどんな使い方をしているかを確認したり、安全に使えているかをチェックすることも大切です。
よくあるトラブルとその防ぎ方
Geminiを使っていると、次のようなトラブルが起きることがあります。
・うっかり大切な個人情報を入力してしまった
・悪い人がへんな命令をGeminiに送って、だまそうとする
こうしたトラブルを防ぐには、入力する情報をよく考えたり、知らない命令や変なメッセージには注意することが必要です。学校や会社では、もし問題が起きたときのために、対処の方法を決めておくと安心です。
便利さと安心、どちらも大切に
Geminiを使うと、とても便利になります。たとえば、前にした質問をもとにもっとわかりやすく答えてくれるようになります。
でも、そのためには、会話の内容が保存される必要があります。情報が使われることがあるということを、ちゃんと知っておくことが大切です。
便利だからといって、何でも入力するのはよくありません。安心して使うためには、情報をよく考えて入力することが大事です。
まとめ はじめてでも安心して使うために
Google Geminiは、すごく便利なAIです。でも、使い方を間違えると、自分の大切な情報が知られてしまうことがあります。
無料版を使うときは、AIの学習に使われることがあるので、秘密の情報は入力しないようにしましょう。会社や学校で使うときは、安心な有料版やWorkspace版を選び、ルールを決めて使いましょう。
そして、自分の情報を守る設定ができることを知っておくこと。自分で選んで、安心して使うこと。それが、AIの時代をうまく生きていくコツです。
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