最近話題になっているAIツール「NotebookLM」ですが、「これって全然学習しないじゃん…」と思ったことはありませんか?この記事では、NotebookLMが「学習しない」と感じる理由と、それに対する正しい理解の仕方、そしてもっと便利に使うためのポイントを、できるだけわかりやすく説明します。
NotebookLMはどうして「学習しない」ように見えるの?
NotebookLMは、使えば使うほど賢くなるAIではありません。よくあるAIチャットボットみたいに、何でも知っていて自分の質問から学んでどんどん賢くなる…というタイプではないのです。
NotebookLMは、自分で知識を覚えたり、前に話した内容を覚えておいたりしません。その代わり、あなたがアップロードしたドキュメント(たとえばPDFやGoogleドキュメント)をもとに、その内容に沿って答えてくれるAIです。
たとえば、アップロードしたファイルに「光合成」について書いていないのに、「光合成ってなに?」と聞いても、NotebookLMは答えられません。そこが「学習していない」と思われる理由です。
NotebookLMの本当のしくみは「ソースグラウンディング」
NotebookLMは、自分で情報を覚えるのではなく、あなたが用意した資料(これを「ソース」と呼びます)をもとにして答えます。これを「ソースグラウンディング」と言います。
つまりNotebookLMは、「この人が用意したファイルの中だけから答える」ことを大切にしているAIなのです。だから、あらかじめ情報がファイルに入っていないと、どんなにAIでも答えることができません。
このような仕組みは、間違った答え(ハルシネーション)を防ぐためにとても役立ちます。たとえば、レポートを書くときや論文をまとめるときなど、正しい情報だけを使いたいときにとても便利です。
どんなファイルでもいいわけじゃない!構造と内容が大事
NotebookLMがうまく働くかどうかは、アップロードするファイルの中身にも関係しています。情報がごちゃごちゃしていたり、見出しや段落がないと、AIがうまく読み取れないこともあります。
たとえば、「質問:〜」「答え:〜」のように整理された内容の方が、NotebookLMには伝わりやすいです。逆に、文章が長すぎたり、いろんな話題が混ざっていたりすると、正しい答えを出すのが難しくなります。
また、ファイルの形式にも注意が必要です。NotebookLMが対応している形式はPDF、Googleドキュメント、テキストファイルなどです。Excelのような表形式や、画像だけのPDFは苦手な場合があります。
質問のしかたでも結果は大きく変わる
NotebookLMにうまく答えてもらうには、質問のしかたも重要です。たとえば「このレポートで大事なポイントは?」と聞くよりも、「このレポートの中で、光合成の説明はどう書かれている?」と聞いたほうがいい答えが返ってきやすいです。
さらに、「要約して」「箇条書きにして」「FAQにして」といった形式も指定してみましょう。NotebookLMは、そうした指示があると、その通りに整えてくれることが多いです。
もし答えがいまいちだったら、言い方を変えて何度か試してみるのもおすすめです。それだけで結果がガラッと変わることもありますよ。
制限や仕様も知っておこう
NotebookLMには、いくつかの制限もあります。たとえば、1日に質問できる回数や、アップロードできるファイルのサイズに上限があります。これを超えると、「使えない」「学習しない」と感じてしまうかもしれません。
また、NotebookLMはセッションが終わると、会話の内容を忘れてしまいます。前に言ったことを覚えていてほしい、という気持ちはわかりますが、これはプライバシーを守るための設計です。
さらに、通信環境やブラウザの不具合で、ファイルがうまく読み込めないこともあります。そういうときは、一度ブラウザを変えてみたり、キャッシュを消したりするのも効果的です。
NotebookLMをうまく使うためのポイントまとめ
NotebookLMをしっかり使いこなすには、いくつかのコツがあります。
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ファイルは見出しや段落がはっきりしているものを使う
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サポートされているファイル形式でアップロードする
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質問はなるべく具体的にする
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関連するソースを選んでから質問する
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うまくいかないときは、別の言い方で試してみる
また、NotebookLMはFAQや学習ガイド、マインドマップなども自動で作れる機能があります。これらを活用すると、情報をもっと分かりやすくまとめることができます。
まとめ NotebookLMは「学習しない」のではなく、ちゃんと理由がある!
NotebookLMは、よくあるAIチャットと違って、勝手に知識を増やしたりはしません。でも、それは欠点ではなく、正確さと安心感を大事にしているからです。
アップロードしたファイルの内容をもとにして、その中から必要な情報を見つけてくれるのがNotebookLMの強みです。だから、「学習しない」と感じたら、まずはファイルの中身や質問のしかたを見直してみましょう。
AIに任せきりにするのではなく、私たちが工夫してうまく使うことで、NotebookLMはとても頼れるツールになります。今後のアップデートにも注目しつつ、上手に活用していきましょう!
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