最近話題になっている「Adobe Firefly(アドビ・ファイアフライ)」は、文字を入力するだけでAIが自動的に画像やデザインを作ってくれるツールです。プロのデザイナーだけでなく、高校生でも気軽に使うことができるのが魅力です。この記事では、Fireflyの使い方をわかりやすく説明していきます。授業で少し触ったことがある人でも、これを読めばすぐに使いこなせるようになります。
Adobe Fireflyってどんなツール?
Adobe Fireflyは、文章をもとにAIが絵や写真のような画像を作ってくれるサービスです。たとえば「夜の街に光るネオン看板」や「森の中を歩く女の子」と入力すると、その内容に合った画像を自動で作ってくれます。Fireflyはインターネットブラウザから使えるので、特別なアプリを入れなくてもOKです。また、PhotoshopやIllustratorなどのAdobeのソフトとつながっているので、プロのような仕上げもできます。
Fireflyを使い始める準備
まず、インターネットで「firefly.adobe.com」にアクセスします。Adobeのアカウント(Adobe ID)を持っていない場合は、無料で作成しましょう。ログインすると、Fireflyのトップページに「テキストから画像」「生成塗りつぶし」「テキスト効果」などのメニューが出てきます。作りたいものを選んで始められます。
無料でも月にある程度の回数は使えるので、まずはお試しでいろいろ作ってみるのがおすすめです。
テキストから画像を作ってみよう
Fireflyで一番人気なのが「テキストから画像を作る」機能です。使い方はとてもシンプルで、画面にある入力欄に作りたいイメージを文章で書くだけです。たとえば「放課後の教室で夕日が差し込む風景」「白い猫がソファで寝ている」「未来の都市の夜景」など、思いついた言葉を入力してみましょう。数秒後に、AIがその内容に合った画像を自動で作ってくれます。
上手に作るコツは、できるだけ具体的に説明することです。「朝の光」「カフェ風」「イラスト調」「写真っぽく」など、雰囲気やスタイルも入れると、自分のイメージに近い画像が出てきます。
生成塗りつぶしで画像を直してみよう
Fireflyの「生成塗りつぶし」は、写真や画像の一部をAIが自然に直してくれる機能です。たとえば、写真に写り込んでしまった人を消したり、背景に木や空を追加したりできます。やり方は、編集したい部分をマウスで囲んで、何をしたいかを入力するだけです。「ここに桜の木を追加」「この人を消す」などと入力すると、AIが自動で修正してくれます。
絵を描くのが苦手でも、Fireflyなら数クリックで完成度の高い画像に仕上げることができます。
生成拡張で画像を広げてみよう
「生成拡張」は、画像のキャンバスを広げたいときに使える機能です。たとえば、正方形の画像を横長にしたいとき、AIが周りの風景を自動で描き足してくれます。「右側に海を広げる」「上に青空を追加する」といった感じで簡単に操作できます。SNS用の画像サイズを変えたいときや、ポスター用に余白を作りたいときにとても便利です。
ベクター生成や再配色でデザインを変えてみよう
Illustratorと連携して使えるFireflyの機能もあります。たとえば「ベクター生成」では、AIがロゴやアイコンを作ってくれます。ベクターというのは、どれだけ拡大しても画質が落ちないデータのことです。テキストで「シンプルな猫のロゴ」「ポップなスマイルアイコン」などと入力するだけで、SVG形式のデザインが作れます。
「生成再配色」では、既存のデザインの色を一瞬で変えることができます。「春のパステルカラー」「秋の紅葉っぽい色」「未来的なブルートーン」など、雰囲気に合わせた配色にしてくれます。
文字をカッコよくするテキスト効果
Fireflyは文字のデザインも得意です。「テキスト効果」という機能を使うと、「炎のような文字」「氷のような文字」「メタリックな文字」など、面白い質感の文字を作ることができます。これはAdobe Expressというアプリとつながっているので、作った文字をそのままポスターやSNS画像に使うこともできます。
Fireflyを使いこなすコツ
最初のうちは、「どうやって入力したらいいかわからない」と思うかもしれません。そんなときは、短い文章から始めて、少しずつ条件を増やしていきましょう。たとえば「公園のベンチに座る犬」→「秋の公園のベンチに座る犬、木の葉が舞っている、やわらかい光」など、具体的にするほどイメージがはっきりします。
また、他の人がどんな作品を作っているかを参考にするのもおすすめです。SNSで「#AdobeFirefly」と検索すると、たくさんの例を見ることができます。
商用利用や注意点
Fireflyで作った画像は、商用利用もできます。つまり、学校の文化祭ポスターやSNSのヘッダー画像、部活のチラシなどにも使えます。ただし、実在の人物やブランド名を含むような画像を作るのは避けましょう。AIが学習したデータの中には使えないものもあるため、ルールを守って使うことが大切です。
また、生成された画像にはAIが作ったことを示す情報(Content Credentials)がつくことがあります。これは不正利用を防ぐための仕組みです。
まとめ
Adobe Fireflyは、誰でも簡単にデザインや画像を作ることができるAIツールです。テキストを入力するだけで、プロのような作品がすぐに完成します。画像の修正や色の変更、文字デザインまで、いろいろなことができるので、授業の作品づくりや趣味の創作活動にもぴったりです。これからの時代、AIと一緒にデザインする力がどんどん大切になっていくので、Fireflyを使いこなして自分の表現力を広げていきましょう。
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